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原稿執筆や本作りの過程で欠かせない知識や専門用語を解説いたします。自費出版の参考になさってください。
●上製本の各部の名称
●製本の用語解説
●編集の用語解説
●印刷の用語解説
●紙の種類—用紙について
上製本(ハードカバー)並製本(ソフトカバー)、いづれの場合でもご希望で本番用の表紙用紙、見返し用紙で束見本をお作りいたします。
上製本(ハードカバー)
上製本の表紙の素材は2種類から選択します。布(クロス)と紙です。上製本は厚みのあるボール紙に布(クロス)または紙を貼り合わせた表紙で、本文より2〜3ミリ表紙が出っ張った製本方法。本の束(厚さ)により、背の部分が丸い丸背と背が平らな角背を選択しますが、一般的には丸背は束が10ミリ以上必要です。角背に比べて工程が増えるため角背より製本価格が少し高くなります。
製本工程数と使用材料がかさむため並製本よりもコストアップとなりますが、耐久性と高級感が出るため、句集、歌集、自分史、写真集などの自費出版にお薦めです。
並製本(ソフトカバー)
並製本はその綴じ方によって以下の2つに分類できます。
無線綴じ(平綴じ) 背の部分を接着剤で固め、厚紙の表紙で包む
中綴じ(針金綴じ) 2つに折った本文と表紙の折部分を針金で綴じる
無線綴じは、厚みと腰のある表紙で本文を包(くる)み、天、地、小口の3方を断裁。中綴じは接着剤(糊)を使わず、背を針金で綴じ、天、地、小口の3方を断裁。どちらも本文と表紙が同じ大きさの製本方法。
見返しなしの廉価な市販本や雑誌、文庫本、新書版等に使われる。自費出版の費用を抑えなおかつ見栄えのする本をつくる場合、見返しをつけ、カラー印刷のカバーつけることで豪華な写真集や絵本等をつくることも可能です。
一昔前、自費出版=ハードカバーが一般的でした。一部の単行本を除き書店流通の市販本のほとんどがソフトカバーの現在、製本コストを抑えて、その分細かな部分でグレードアップした、素敵なソフトカバー本を目指されることも一つの選択です。
40年、50年の保存の必要がない場合ですが。
束(つか)見本
印刷、製本工程の前、組版の終了間際に束見本をつくります。判型とページ数が確定した時点で、実際に使用する本文紙と見返し、表紙で仮の製本見本を作成するのが束見本です。表紙のデザインや背文字のサイズを確定し、完成本のイメージをつくりあげることがその目的です。
当社ではご契約後、依頼者(著者)に束見本を提示し、希望される本のイメージや造本の全体像をつかんでいただくことを重視しております。
見返し
本文と表紙を繋ぐため表紙と本文の内側の間に貼る紙。本文の保護と本の保存性を高めるとともに、高級感をもたらします。上製本(ハードカバー)には必須ですが並製本(ソフトカバー)にも見返しを付けることが出来ます。
表紙を開いた時にまず目にする見返し。表紙のデザインや用紙の色調・質感と同じ見返しや、正反対の見返しは新鮮な感覚をもたらし、装幀の重要な要素のひとつです。ページ数や本文紙にもよりますが、本文紙の約1.5倍〜2倍位の厚さが必要で、腰のある特殊紙(ファンシーペーパー・加工紙)を使用します。費用を抑えた並製本には色上質紙の厚紙を使用します。
ちり
表紙が本文から2ミリ〜3ミリはみ出した部分。本文の保護と高級感がでます。
小口
本文の断裁面の辺。本の天、地も小口と呼びますが、通常は本を開く側の辺をさします。
のど
本文の断裁面の反対の本文を綴じる側の辺。
花布(はなぎれ)
上製本の本文の背の上と下に貼る布。2色の糸を交互に折り合わせた布や縞柄の布を使用する。目立たないところですが、きりっと締まった耳と背のちりの間に僅かに見える色鮮やかな花布。
PP加工
ポリプロピレン加工のこと。カバーやカバーなしの表紙にフイルムを圧着し、水をはじき表面の保護や艶出し、色ずれ等を防ぐための加工。艶のあるクリアーPPと落ち着いたマットPPを選べる。当社では上製本では標準仕様で、並製本ではオプションとなります。
原稿整理
組版の前に著者の原稿をチェックする編集作業です。文字の表記や送りがな、数字や記号表記の統一、誤字や脱字、読みにくい表現の訂正や文脈の矛盾を訂正。また好ましくない表現、とりわけ差別的表現には特に留意が必要です。その他、遍別構成を検討し章立てを考えます。見出しのたて方や写真、図版のレイアウト。本づくりに欠かせない内容の追加のリストアップ等の作業です。
この原稿整理は、著者と当社の共同作業です。
台割(表)
原稿整理が終わり、写真や図版が確定した段階で台割表をつくります。これは本の全体の構成を表にし内容を整理するものです。
書籍は用紙の両面に印刷しますが、その基本単位は片面に8ページ、両面では16ページの印刷物(折帳)となります。そのため台割は通常16ページごとに1折・2折・3折と折番号をつけ作成します。16で割り切れない時は8ページ、4ページとなります。台割をつくることによってその後の編集・組版作業がスムーズに進みますし、コスト面でも無駄をはぶくことにつながります。
例えば本文が墨一色刷りの書籍の中にカラーページを8ページ作成する場合は、出来るだけ16ページ(一つの折帳)の中に作成することで4色印刷の台を少なくでき、コストダウンになります。
ご自身で完全原稿を仕上げ、原稿整理をやり台割をつくることで完成度の高い自費出版に一歩近づくことになります。ぜひ台割をお作りください。しかしご自身で台割をつくることが難しいという方は、ご相談のうえ入稿後に弊社が作成することも可能です。
校正刷り(ゲラ刷り)
本来は活字や写真版を活版印刷で校正のために試し刷りをしたものをゲラ刷りと言いますが、現在はDTPで作成した組版データをレーザープリンターなどで出力したものに変わっています。
校正
原稿の文章が正しく組まれているか写真・図版が正確にレイアウトできているか等をチェックし誤りを訂正し“赤ペン”で赤入れをする作業です。自費出版では通常は著者が校正者となります。
校了
初校(一校)、再校(二校)と校正作業がすすみ必要があれば念校(三校)を経て、著者の了解で校正を終了することを言います。
校閲
校正が元原稿の字句などの誤りを訂正するのに対し、校閲は文章表記や文脈の誤りを訂正し、論理の整合性にまで踏み込んで修正を加えます。さらに事実誤認がないかなど、資料や原典にもあたります。商業印刷物については大手出版社などでは校閲部という専門部署があります。
柱
奇数ページ(偶数ページ)の天や地の余白部分に入れる見出し(章見出し)のことを言います。
ノンブル
地などの余白部分に入れるページナンバー(天や、まれに小口に入れることもある)。
ルビ
縦組みの場合は漢字の右横、横組みの場合は漢字の上の行間につけるふりがな。
扉(トビラ)
本扉と中扉があり、いずれも奇数ページに入ります。本扉は本のタイトルが入り、中扉には章の見出しが入る。本扉は上製本には必須ですが、並製本は省略することもあります。中扉はページ数が多く、本の内容構成が複雑な場合に章ごとにタイトルを入れて読みやすくするために入れます。本扉の裏ページは白(活字を入れない)または装幀者名をいれることも多く、中扉は裏ページに本文を入れる時もあれば入れない場合もあります。
奥付
本文の巻末に入れる本の題名、発行所や発行人、発行日、印刷所、製本所等を明記してあるところです。
オフセット印刷(平版)
活版印刷が活字の凹凸の部分にインクをのせ印刷用紙に転写するのにたいし、その名のとおり平らな刷版に水とインキをのせゴムのブランケットに転写し印刷用紙に印刷する方式。画像部(文字や写真)にのみインクがのり、非画像部には水がのりインクをはじくというシステムで、水と油の反作用を利用したもの。現在の印刷物の大半はこのオフセット印刷。
オフセット印刷の中でもその前の製版工程(プリプレス)が5つくらいに分けられ、それによって品質や納期、コストに大きな差があります。
オンデマンド印刷
活版印刷やオフセット印刷がいずれも刷版(印刷の原版)をつくりインクで印刷するのに対して、オンデマンドはコンピュータで作成されたデータをインクではなく高密度のトナーと高精細な出力機で印刷する方式。必要なだけの少部数の出版を低価格で実現でき、カラー印刷でもオフセット印刷との違いが一目では判別できない高性能機の登場で品質にも驚くべきものがある。一方、トナー方式のため、印刷後の耐用年数で10年、20年後に劣化するという問題もはらんでいる点に留意する必要があります。
DTP
Desk Top Publishingの略で直訳すれば卓上出版。文書や表の作成、写真などの画像データの編集、デザイン、レイアウトなどの作業をすべてパソコン上でおこなうこと。DTPの創成期はプリンターで紙に出力することがDTPのメインの作業でしたが、ソフトウェアの飛躍的な進歩でオフセット印刷用の刷版を出力(CTP)したり、オンデマンド印刷での高精細なプリントも可能になりました。書籍や新聞、商業印刷物の高品質化とコストダウン、短納期を同時に実現しました。
CTP
Computer To Plate の略でコンピュータから完成された印刷データをCTP専用出力装置で印刷の刷版を直接作成する方式。
CTPにより以前の版下、撮影の工程が不要(ペーパーレス、フイルムレス)になりDTPの飛躍的進歩がもたらされ、それにともない商業印刷や自費出版も大幅なコストダウンと納期の短縮が可能になりました。
PDF
Portable Document Formatの略で書類や文書を電子化し保存する形式。世界標準で世界中のパソコンに標準装備されている。Adobe Acrobatで作成し、Adobe Readerで閲覧できる。モニター画面とプリント後の見た目が同じ。文書や表、画像などの作成時のメモリーがPDF変換後は6分の1以下になるため、メモリーの大幅な節約になりデータの送受信が飛躍的に向上。現在では正しく作成されたPDFデータで印刷所に入稿することも多く、印刷のコストダウンと納期の短縮につながっています。
自費出版においても、著者がPDFデータ入稿することによって、出版費用の多くを占める本文組版や画像編集・データ作成費用をカットできコストダウンが可能になります。
印刷用紙は原紙のサイズの違いで以下の種類があります。(上質紙の例です)
4/6判 788mm×1,091mm 45k紙 55k紙 70k紙 90k紙 110k紙 135k紙 180k紙
B 判 765mm×1,085mm 43.5k 53k 67.5k 87k 106k 130.5k 173.5k
菊 判 636mm×939mm 31k 38k 48.5k 62.5k 76.5k 93.5k 125k
A 判 625mm×880mm 28.5k 35k 44.5k 57.5k 70.5k 86.5k 115k
それぞれの判型の原紙(全判)1,000枚(1連と表現します)の重量によって紙の厚さが決まります。例えば4/6判70k紙は、4/6全判の用紙の1連の重量が70kgあり、90k紙より薄く、55k紙より厚いということを表しています。
印刷用紙は紙質の違いで以下の種類があります。
●上質紙 ●中質紙 ●コート紙 ●アート紙 ●特殊紙(加工紙・ファンシーペーパー)
書籍に使われる用紙には上質紙、中質紙、コート紙、特殊紙(加工紙)などがあります。文字中心の書籍には上質系の用紙が、網点中心の写真集や画集などにはコート紙系の用紙が多く用いられます。中質紙は自費出版で使用されることがほとんどないため、省略いたします。
上質紙の種類は大変多く、目のつんだ重いもの、ざっくりして軽いもの、白色度の高いもの、黄色味がかったものなどさまざまですが、自費出版の自分史や句集、エッセイなどにはクリーム書籍と呼ばれる薄クリーム色の上質紙がよく使われます。
また上質紙にさまざまな顔料を加えて着色した色上質紙は、30数種類の色と、7種類の厚さが揃っていて、コストを抑えたソフトカバー(並製本)の表紙や見返し、中扉などに用いられます。
コート紙は表面が平滑で艶があり、写真や絵画などの再現性に優れています。表面の艶を消したマットコート紙はしっとりとした質感で人気があります。マットコート紙は刷り色の調子が沈みがちですが、これが独特の風合いをもたらすため、書などの印刷に使われることがあります。アート紙はコート紙に比べより高級な表面処理を施したもので、そのため価格は高めですが精細な表現性に優れています。
特殊紙は表面にさまざまなエンボス加工を施したり、原料の繊維の組み合わせや形状に工夫を凝らしたり、多くの顔料を使い分けてその種類の多さと豊富なカラーバリエーションをもつ用紙です。価格は上質紙やコート紙にくらべかなり高くなりますが、書籍の表紙やカバー、見返し、扉と用途は多岐にわたります。
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